〜 ラビッツの指導心得 〜
なぜ体罰が続いてしまうのか?無くならないのか?
私たち日本人の多くは「教育」と「伝承」を勘違いして育てられてきました。
あるいは「古い教育」を伝承し続けてきました。
ラビッツの最初の気付きは ここにあります。これに気付き、これを止めてみると、どんな「教育」が出来るだろうか?と考えることが生まれます。ラビッツの指導における心掛けです。
これに答えはありません。考え続けることです。子供達ひとりひとり違う個性を見抜き、接し方、教え方を考え続ける事をこれからも続けていきます。
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自分が子供の頃に教えてくれた事、教わった方法を ただ次の世代に教えるのは教育ではなく「伝承」です。
ん?この方程式が分からないの?
(あ〜、そういえば こうやると分かりやすいよ、って学校で習ったっけなぁ〜)
こういう風にして やってごらん?
え?分からない?もっと頑張ってごらん?
何度もやってみて?覚えて?暗記して?
この方法は間違ってないから、できない訳がない。なんで出来ないの?
いいから早くやりなさい。言うことを聞きなさい。ちゃんと やりなさい。
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学校教育や家庭教育のあらゆる過程で、これが教育とされています。
このやりとりで教師や親の言い分は「ちゃんと教えましたよ!」です。
親は教育の素人ですから、そうなってしまっても しょうがないです。先生と呼ばれる人達は「教育」を行うよう努めてください。
「教育」とは教えながら育てる事です。学ぶ意欲を「育てる」ことが第一です。
間違っても良いんです。
解き方が違っても良いんです。
時間が掛かっても良いんです。
その子の考え方や理解力が、正しい方向にさえ向かっていれば良いのです。
今はまだ、ちゃんと出来なくて良いんです。
大人になった時にちゃんとして欲しいのなら、子供のうちは間違ったり、何度も失敗したり、脱線したり寄り道したり、悩んだり考えさせる事を体験させてあげてください。
あれもダメ、これもダメ、この方法で、このタイミングで、一度も間違わずに、空気を読んで的確に・・。勉強が嫌いになってしまうじゃあないか。。
これらを濃縮した「ちゃんとしなさい」攻撃を子供に ぶつけないでください。
それで育った子供達は、親になった時、「ちゃんとしなさい」攻撃を自分の子供にする ただただ厳しい親になります。
なぜなら、親として、教師として、ちゃんとしていたいからです。ちゃんと見られたいからです。
ちゃんとしないといけない!と徹底的に教えこまれた自分がいるからです。
いつの間にか、教育が攻撃に変わってしまうのです。
無理なことを、ちゃんと教えてるように見せるために、怒鳴ったり殴ったりします。"静かになる"という効き目があるからです。ただし教育的な成果はありません。
先生の言う事を黙って聞いて、静かに黙々と勉強や練習をしている子供達の姿は、素人から見ると ちゃんとしているように見えてしまうのです。
また その方法が効果的だった・・、と勘違いしている人が先生の立場に回ってしまうので、次なる伝承が起きてしまいます。
その子達の眼が輝いてるか死んでいるか、皆 同じ仏頂面ではなく、個性豊かな表情を いろいろ出してくれているかどうか・・。ラビッツでは そこを大事にしています。
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「なぜ分からないのだろう?」という言葉は、子供ではなく自らに投げかけてみてください。
どう言ったら伝わるかな?どのタイミングで言えば聞いてくれるかな?どういう言葉やお手本をすると理解してくれるかな?
これは子供が考えることではなく、大人や先生が考えることです。
それも一人ひとり違うのです。
昔のやり方では理解できない子に、どういう接し方をしたら良いだろう?どうすれば好きになってくれるだろう?どう言ったら嫌な思いをせずに もう一回やってくれるかな?
勉強も体操も同じです。昔から ある方法を伝えるのではなく、その子が今 やりたい、やりたくなるだろう何かを提示して楽しくて もっとやりたくなる何かを更に考えて考えて探してください。
ラビッツには私の20年間の指導経験の中から、そうして生み出された色んなノウハウが詰まっています。
特にラビッツを始めてからの8年間では、沢山の答えと成長と笑顔を見てきました。でもまだ正解ではありません。まだまだ考え続けていきます。考えることを、止めません。
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