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   <選手コースとオリンピックについて>


以下の内容は2016年リオ・オリンピックの頃に書いた記事ですが、そういえばラビッツで選手コースを絶対に作らない理由、を目に付くところに載せていなかったな・・、と思い、一部 修正して再掲載します。

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もう5年以上前の話ですが、ラビッツ朝霞駅前校にて週5日間 指導を担当していた先生が神奈川県の某地区に引っ越すことが決まりました。

先生のお子さんを、近年オリンピック体操選手を輩出した某体操クラブへの入会を考えての事でした。

「将来 自分の子供を体操オリンピック選手にしたい!」と本気で思われる保護者の方には知って欲しい内容ですので、こちらに公開する内容を参考にしてください。

(その夏より、年中のお子さんは幼児クラスへの入会が決まり、送迎に片道2時間掛かる体操クラブに週2日で通い始めました。順調に選手養成 特別クラスに移行しメキメキ上達し、更に数年後には別の体操クラブに移り、将来のオリンピック候補として現在も週6日で練習を続けています。)

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    <本気でオリンピックを目指すなら>


体操以外のスポーツでは一般的に、小学生の頃に多少習い事をしたり、中学くらいから部活動を始めて本気でそのスポーツに熱中し、県大会で良い成績を出し、数年かけて関東大会や東日本、そして高校や大学生の頃に全国大会、日本チャンピオン、その先にオリンピック!と なだらかな右肩上がりの上達と指導が行われると思われています。
部活動の多い野球・陸上・バスケなど、特にチームスポーツや格闘技系の競技では年齢や体格が上の人ほど有利なため、小学生は中学生には絶対かなわない、高校生は社会人には勝てない、という背景が当然にあるためです。

器械体操では全く異なります。
経験年数の長さと、練習場の設備、指導者との相性の3要素が最も影響するからです。
中学から体操を始めた子は小学生から始めた子には勝てません。小学校から始めた子は幼稚園から始めた子には勝てません。もちろんセンスも大事ですが、センスがあろうとなかろうと、数年単位の経験値には勝てません。

自身のお子さんをオリンピック選手にしたい!と本気で思われるなら、才能があるか無いかも分からない幼児期から、週に何日も体操クラブに通う必要があります。
たまたま地元に優秀なクラブチームがある人も居ますが、多くの方は気に入った体操クラブのある地域に引っ越したり、1時間以上の送り迎えを親が毎日 行うことでカバーしています。
その上で何らかの問題によりクラブを移る、また引っ越す、という話もよく聞きます・・。
体操でトップチームを目指すという事はそういう事です。その他 全ての人生を捨てる覚悟が前提です。


男子の体操に限っては中学生くらいから本気で体操に向き合った人でもトップチームに入る例は稀にあります。
それは男子のピークが20〜30歳だからです。オリンピックに出場している男子選手の殆どが社会人であり、その中に1人 大学生も混ざっている、という構成が常です。これは世界的にも同じです。

女子においては、そのピーク年齢は15〜18歳で、生理がきたら終わりです。
平均台でいえば幅10pの台の上での精密な動きが必要です。身長が大きくなり過ぎても無理ですし、毎月生理が来るようになると体調管理も難しく日々の練習が困難になります。
生理が始まる年齢までに100〜200コの技を覚えるには、物理的な時間としても幼稚園の頃から始めないと遅いのです。
過去のスポーツの歴史で見ると生理を起こさない練習法(毎日の厳密な体重制限を行いつつ 度を越えた激しい練習)しか選択の余地はありませんでした。
これは本気でオリンピックを目指すのであれば必要な選択かも知れませんが、そこまで目指していない子にまで強いるのは人道的に問題かと思われます。
今年のリオ・オリンピックには20歳の女子選手も出ていますが、今後は更に競争が激しくなり、中学・高校生しか出場できない状況に自然となってゆくでしょう。


少なくとも小学1年生や2年生の子供を体操クラブに体験に連れて行っても、選手コースには入れて貰えません。既に遅いからです。
場所によっては選手コースが定員一杯で「空きが出るまで一般コースに入会して順番待ちしてください」という表現を用いますが、2年か3年経って選手コースに空きが出た頃には対象年齢は過ぎてますので、やはり選手コースには入れてくれません。
(男子においても、今 幼稚園児の子供がオリンピックに出場するとしたら15年以上先になりますので、小学1年生より上の年齢の子を選手コースに入れてくれるクラブチームは殆ど無いでしょう)

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当協会では それらを踏襲せず、最初から選手コースを作らないラビッツ体操塾というい指導形態をとっています。広く一般の方達に体操を広めたいからです。
が、やはり才能のある子や、オリンピック選手を熱望する保護者との出会いも少なくありません。
そうした人には、とんでもなく厳しい世界で大きな代償を抱えてまで目指したいかどうかを情報公開した上で個別に話し合っています。
そしてラビッツで半年〜1年の感覚練習を踏まえた上で、どこのクラブに移るべきかを その期間に決めて頂いています。あまり考えている時間は無いからです。

特に昨年(2015年)の1年間、該当する会員と、冒頭で上げた先生自身のお子さんを受け入れるのに相応しいクラブを埼玉・東京のクラブチームを全て回って検討しましたが、最終的に神奈川県の某クラブが最適だとの判断に至りました。
(他に良いクラブが無いわけではないですが、定員一杯で入れないクラブも多く、指導内容・設備・受け入れ態勢が整った場所はここだけでした)

当協会が過去に設立〜1年間のみ運営したセインツ体操クラブも受け入れ先候補の一つではありましたが、選手コースの定員は既に一杯のため「受け入れ態勢が整っていない」という判断に至りました。


途中で体操を辞めたりレベルを下げることは可能ですが、トップチームを目指すには「いつから始めるか」は特に重要な話なのです。
(ちなみに今年のオリンピックに出場した体操選手の殆どが、親が体操選手だったり体操クラブを経営している家に生まれ、2歳か3歳から体操を始めています)

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「体操選手」と一言でいうと「体操オリンピック選手」だけを指すように思われがちですが、60歳を超えて社会人大会で大車輪を回る人もいますし、高校や大学の体操部で活躍する人もいます。大学生にもなると練習・試合以外での交流も大事な経験になります。
オリンピックを目指すか目指さないかの一点で体操をやる・やらないを決めて欲しくはありません。


「いや選手とか絶対 無理ですから・・。」と単純に運動能力の向上や バック転など特定の技の習得、楽しく長く体操を続けていきたいという方は、正にラビッツの練習が適しています。最初から週に2回も3回も練習すると楽しさよりも、難しい、出来ない、ツライ、が上回ってしまって1〜2年も続かないからです。
そのため、週に何日も練習する選手コースは全く考えていません。


「オリンピックまでは考えていないけど体操選手になりたい!」という目標でしたらラビッツの週1回の練習だけで技術面の指導は十分可能ですが、その場合は<どこで選手になるか?>という問題が最大の課題となります。中学や高校に体操部って、ほぼ無いんです。。
じゃあ やっぱり「体操クラブしかないの?」ってなりますね。でも体操クラブはオリンピックを目指す子しか育てる気はありません。死ぬ気で練習してくれる子以外、選手になる道は基本的にありません。仮になれたとして、同じ試合に出場する他の選手、体操クラブで死ぬ気で練習している子達です。そういう子達と同じ試合に出るって、メンタル辛すぎですから、オリンピック目指す子以外は試合に出るべきではありません。悲しいかな日本は そういう体操事情です。


受験が可能な学校の体操部事情や、その年の各地の体操クラブの情報などを なるべく沢山 あつめて研究して、かなり運も必要になりますが、妥協できる点を見つける訳ですが、それは体操を始める前の話ではないかと思います。

現状ではそれぞれの会員と話し合って、ラビッツで出来ること出来ないこと、他のクラブで出来ること出来ないこと、中学・高校・大学の部活動での可能性など全て話した上で納得して練習に取り組んで頂いています。

色んなレベルでの体操の楽しみ方があると ラビッツでは考えています。それでもなお、オリンピックを目指したいという情熱の溢れる方には、こちらも情熱をもって答え続けます。


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