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昨年(2011年)の東日本大震災にて、それまでお借りしていた体育館の使用が出来なくなり、協会としての教室運営は断念せざるを得ない状況に追い込まれました。

大きな体育館を借りるには体育館を所有する自治体や学校の意向を踏まえなければなりませんし、それは年度毎に毎年変わってしまいます。
この不安定な世の中で、毎年必ず借りれる保障はありません。なるべく早く、自前の施設を所有し教室開校を目指す必要が出てきました。

以前より協会の2号店を朝霞か朝霞台駅前に開校しようかという計画もありましたので、この1年間はその準備に没頭することとなりました。

といっても、指導する教室がなくなってしまったので日々の仕事もなくなりました。時間ができたので、しばらく震災後の日本を見て回る旅をしていました。
掛川・浜松、白浜・熊野・吉野、松島・石巻、塩釜・松島、弘前・青森、台場、江ノ島・七里カ浜・鎌倉、八戸・十和田・陸奥、小樽・旭川・富良野・トマム、浜松・京都・吉野・伊勢・津・名古屋、常陸那珂、伊東、小田原・御殿場・三島、湘南、高知へ。

これまで行ったことの無い、色んな土地を訪れました。各地で目にしたのは、子供達の笑顔でした。

被害の大きかった地域にも訪れましたが、場所によって子供達は元気に走り回っていました。子供が元気な街は、大人たちも活気に溢れていました。誰が手を貸さなくとも、自然と復興してしまいそうな気配すら伺えました。
ところが被害の少ない地域に、子供の笑顔がありません。
そもそも子供や、若い大人をあまり見掛けない。街が高齢化している、という印象を受けました。
震災が来なくとも、いずれ廃れてしまったのではないか? そう思えてしまった地域では、復興どころか復旧すら今だ ままならない状況が続いています。
子供や若い大人に向けたお店やサービスがそもそも無いのだと肌で感じました。それはずっと昔から、10年 20年という前から少しずつ そうなってきてしまったのだと理解しました。

震災当初は義援金を集めて被災地の中学校に送ったり、チャリティー旅行を企画して皆で現地にお金を落とそう!という動きも主催しましたが、暫くして気付きました。子供にもっと笑顔を与えることが、被災地のみならず日本の復興に繋がるのだと。

この協会の体操教室では子供にもっと笑顔を、楽しさの中から次の課題へ取り組む姿勢を見つけるような指導を行っています。
次の教室を早く立ち上げ、成功し、被災地域で体操教室を開いている方達を応援するような動きが、将来の日本全体の復興に繋がるのだと実感した1年でした。

それはとても長い年月の掛かる仕事だと思います。まずは朝霞で、ここに集まる子供や家族に笑顔を与える仕事に全力を注ぎたいです。




2012.4.1(財)新座市体操協会 代表理事 浅香実津夫



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