私立
ラビッツ体操塾
コース紹介
スケジュール
入会案内
アクセス
体操塾って?
指導心得
ギネス認定
講師 紹介
facebook


<「無症状でも感染するから恐い」の『盲点』> 2020.5.25


新型コロナに対して多くの人が特に気になっている事がある。


なぜマスクを着けるのか?

1.周りにいる誰かが感染していて、いつ自分に移るか分からないから予防したい。

2.いつの間にか自分に移っていて、誰かに移してしまうかも知れないから広めたくない。


未知の感染症だからこそ考えさせられる、この2つの要素が不安を掻き立てます。
特に2番に関しては、犯罪者のごとき扱いでイジメや嫌がらせを受けてしまうから、絶対にやってはいけないという空気で占められています。


症状も出ていないのに、移ってもいないのに、周りに感染者 誰もいないのに、空気感染もしないのに、皆が皆、自分が感染者であることを想定して部屋に籠り、外出する時には必ずマスクを着けて、対策してますよアピールを常に しなければならない。


全ては この「無症状でも感染する」ことに囚われてしまっているからです。

しかしながら、医学的に「無症状の状態」が どういうものか、「無症状から どれくらい」感染するのか?という問いを追求している人がいない。

だからデマに流されてしまうのだろう。



「不顕性感染(ふけんせい かんせん)」という言葉があります。

移ってしまっているのだけど、ずっと無症状のままで、そのまま治ってしまった、というパターンです。


咳や熱などの症状が出ることを「発症」と言います。
「感染」したけど「発症」しないまま治ってしまうケースが「不顕性感染」です。

普通なら咳や熱を「発症」した人だけが病院に行って検査をしてもらい「感染」したかどうか が分かるので、この「不顕性感染」は発見されません。


最初の頃にPCR検査を殆どしてくれなかったのは、この理由です。
「発症」してない人を検査する意味が無いのが常識だったからです。
「発症」してない人は「感染」してないはずだから、移さないから、仕事 増えるだけだから来るな!って なったんですね。


しかし最近は家族に感染者が出た場合など、「濃厚接触者」の疑いで、「発症」してないけどPCR検査をしたら陽性だった(「感染」していた)という人が沢山 見つかっています。

この人達は その数日後に熱が出たり「発症」する人も居ますが、そのまま無症状で2週間以上が過ぎて「不顕性感染」だったね、と後になって結論付けられる人がいます。どちらも陽性だし感染者です。


今のところコロナに感染した2割程度が「不顕性感染」だと言われています。だから全国民にPCR検査しないと正確な感染者数は分からないじゃないか、隠してるだろ、という話になり、どんどんズレてしまって今に至ります。


一般の人が「無症状でも感染する」から恐い、と言った時、この「不顕性感染」を混ぜすぎています。


医者が「無症状でも感染する」から恐い、と言う場合には、「不顕性感染」は含みません。



そもそも「無症状でも感染する」というのは どこから来たのでしょうか?

デマではありません。
発症前の2〜3日が最も感染力が高いという話から来ています。

「感染」する前、ではありません。
「発症」する前2〜3日から「発症」した後7〜10日までが感染力が高いのです。


その他は絶対に感染しないよ、という事では ないのですが、殆ど感染しない、のと、めちゃめちゃ感染する、を一緒にしないでください。

2週間 様子を見ることで「とりあえず、もう大丈夫だろう」となるわけですが、「発症」する前3日〜後10日の13日間が めちゃめちゃ感染する期間です。


「発症」の1週間前に会話した人には移りません。

当然ながら、「感染」する前に出会った人にも移りません。

いつの間にか自分が「感染」してから暫く経って「発症」する前後13日間が気を付けるべき期間なのです。


「発症」した後に関しては、今は割とすぐにPCR検査 受けられますので、単に入院したり、自宅待機したり、気を付ける事は容易になりました。

問題であり恐いのは「発症」前2〜3日の無症状の期間です。症状が出る前なので気を付けようが無いのに、気を付けないと社会的制裁が尋常でない、という点が厄介です。



これだけ書いているので『盲点』に気付いてください。

「不顕性感染」だった場合は、陽性で感染者ですが「発症」していないので、周りに めちゃめちゃ移す期間がありません。
ゼロでは無いですが、まず移らないです。ここを気にするのはバカでしょう、ってくらいの確率で移しません。


ですから、無症状な自分から他人に「感染」させてしまった事に、後になっても気付けない、ことは無いのです。

2〜3日 経って「あ、ヤバイ!」と思ったときに(「発症」した時に)、数日間を振り返って出会った人に連絡して「もしかしたら…」とだけ伝えてPCR検査を受け、結果を待ちましょう。
今なら1日〜数日で結果が出ます。

陰性だったら「騒がせて ゴメンなさい!!」で済みます。

陽性だったら、既に連絡した濃厚接触者が全員PCR検査するだけです。
今はもう「感染した○○さんの濃厚接触者みたいです」で100%検査してくれます。

前の人の「発症」連絡から、自分が「感染」していて「発症」する前2〜3日の間に、自分から もう2〜3人の濃厚接触者が出る連鎖が始まりますが、その2〜3人のうち1人は陰性で、1人は陽性だけど「不顕性感染」で、もう1人だけ陽性で間もなく「発症」する算段になります。


最初の頃の、まだこの感染症の何も分かっていない時期だったら、3人に移した先で それぞれがまた3人に移して、そこから また更に3人に、とネズミ算式に増えていく可能性がありましたので、「無症状でも感染」に対して数えきれないほど多くの方に迷惑を掛けるかも、という不安が付きまといました。


3人に移してる人も居ます。いや1人だけで済んでる人も居ます。濃厚接触者の全員が陰性だった、という結果も出てます。

富山県の感染者227名を全員 調べてみて分かりました。一人一人は、あまり移してません。

すぐに次の濃厚接触者を追跡して 行動を止めれば、自分の流れは そこでストップします。



日本にはホームレスが殆ど居ません。
居ても特定の場所に点々と暮らしてますので、そんな病院に行かない1人から延々と感染が広がり続ける事がまず ありません。

そして島国なので、飛行機を止めている今の状況で次のウイルスは入ってきません。

大勢の人と密着するライブハウスなどのような所は避けたいですが、そういう行動を除けば、「無症状でも感染」させるリスクは少なく、「感染」させた後に隠さず ちゃんと伝える事で、後追いの調査で日本のコロナは消えつつあります。



長くなってしまいましたが、振り返ります。

1.周りにいる誰かが感染していて、いつ自分に移るか分からないから予防したい。

→ 数日 経てば教えてくれます。道で すれ違った知らない誰かから移ることは ありません。感染力は意外と低かった。


2.いつの間にか自分に移っていて、誰かに移してしまうかも知れないから広めたくない。

→ 移ったと気付いた後に、知り合いの数人に移してしまうかも知れないだけで、その先も すぐ止められます。
8割は軽症か無症状です。高齢者は重症化する率が高いです。


日本では4月の自粛期間中に沢山の感染者が出ました。5月後半になって嘘みたいに急激に感染者が減っています。
隠してる分もあるかも知れませんが、そもそも感染力が弱かったり、沢山 入ってきてなかったようです。

もう暫くして、国内のコロナは一旦 収束しますが、飛行機での渡航が再開されれば また海外から入ってきます。
海外は地続きな国が多いので防ぐ間もなく次から次と知らない感染者が入ってきたり、言語や人種が様々なので、日本のように一致団結して短期間には潰せません。

常に気を張る必要はないですが、飛行機が再開される頃に、また気を引き締め直す必要があります。

デマに流されず、不安に陥らず、嘘をつかずに、第二波、第三波を待ちましょう。



問い合わせ:reset@sick-house.com since 2019.10.1© ラビッツ体操塾 All Rights Reserved.